電気錠には様々な機種がありますが、外観上の違いから、次のように大別できます。
モーター駆動でデッドボルト(かんぬき)を出し入れするタイプと、電磁石を作動させてデッドボルトが突出するタイプがある。
引き戸向けの鎌錠タイプもある。
「レバーハンドルもしくは握り玉」と「シリンダー・サムターン」が付属するケースロックタイプ。
一般錠からそのまま交換できる機種もある。
グリップハンドルやプッシュプル錠と一体になった電気錠。
基本的にはモーター式電気錠と同じ仕組み。
2ロックタイプでは、主錠・補助錠の両方が電気錠の製品と、補助錠側のみが電気錠の製品がある。
枠もしくは親子扉の「固定側」に埋め込まれるストライクタイプ。
自動施錠タイプの錠前と組み合わせて使用する。
外開き扉の場合の破壊行為に対し弱いという弱点があるため、扉への通線が困難な場合や扉に電気錠を収めるスペースがない場合に使用されている。
防音扉など、遮音性や密閉性が必要な重量級の扉に使用される。
扉が閉まった後、ハンドルを回さなければ、施錠されない。
通電することにより、電磁石が働き、プレートと本体が吸着する。
真正面から引っ張る方向で、最大の吸着力を発揮する。
電気錠は、内部機構の違いにより、次のように大別できます。
錠前メーカーによって呼び名は異なります。
その他、美和ロック製のAUT(AUR)シリーズやゴール製のEUT(EUR)のように、
通電時施錠型と通電時解錠型が切り替え可能な製品もあります。
これらの電気錠は、一般にAC100V電源を必要とする「電気錠制御盤」とセットで設置されます。
電気錠制御盤は、電気錠1台に付き1台(1回線)が必要になります。電気錠が複数ある場合、
コスト面だけを考えると、多回線盤よりも1回線用制御盤を
必要な回線分だけ設置したほうが安くなる場合もあります。
外部からの開錠方法としては、一般錠と同様に、
鍵で開錠するか、室内から開錠操作を行ってもらうかのいずれかになりますが、
テンキーユニットやカードリーダーなどのさまざまなオプション機器を併設して、
「暗証番号で開錠する」「カードで開錠する」「リモコンで開錠する」等が可能になります。